失語症者向け意思疎通支援事業

失語症者向け意思疎通支援事業とは

失語症によりコミュニケーションが困難な方に対し、話し合いの場や暮らしの様々な場面(外出同行や交通機関の利用、通院援助など)を支援する事業です。
主に ①意思疎通支援者を養成する ②意思疎通支援者を派遣する の2つの事業があります。

障害者の日常生活および社会生活を総合的に支援するための法律(障害者総合支援法)の中にある、地域生活支援事業の1つです。

失語症のある方への支援

失語症がある方の数は全国で約30万人と言われています。失語症のある方は、聴く・話す・読む・書くという言語面の問題だけではなく、その結果から生じるコミュニケーション障害から、活動や参加の制約を抱えています。
電話をかけること・パソコンを操作すること・一人で公共交通機関を使って出かけること・病院を受診して体調を訴え診察の結果を理解すること・金融機関や役所での手続きなど、日常生活において様々な困難が生じます。
また、コミュニケーションが上手くとれないことから、人との交流が少なく孤独になりがちです。

しかし、しっかりとした知識と支援技術を持った支援者がいることで、自分の意志を伝えることができます。

長野県失語症者向け意思疎通支援事業

長野県では2017年から県との協議を開始し、長野県言語聴覚士会として県から業務委託を受け、失語症のある方が活動する失語症友の会・県内施設の協力のもと、2019年から県民の皆様への啓発目的の勉強会・支援者養成講習会を開催しています。

①意思疎通支援者養成事業

  • 2024年度 失語症者向け意思疎通支援者養成講習会日程は、以下の通りです。
    第1回 8月18日(日曜日)10:00~16:00
    第2回 8月25日(日曜日)10:00~16:00
    第3回 9月8日(日曜日)10:00~16:00
    第4回 9月22日(日曜日)10:00~16:00
    第5回 10月13日(日曜日)10:00~16:00
    第6回 10月27日(日曜日)10:00~16:00
    第7回 11月10日(日曜日)10:00~16:00
    第8回 11月24日(日曜日)10:00~16:00
    方法:ZOOMによるリモート+松本会場への参集 (相澤病院)
  • 2024年度 勉強会開催
    日程:6月9日(日曜日)10:00~12:00 対象:一般のかた
    日程:6月23日(日曜日)10:00~12:00 対象:県士会員
    方法:ZOOMによるリモート開催
  • 支援者登録数: 2023年度:13名 、2022年:12名、2021年:6名、2020年:6名、2018年:1名

②意思疎通支援者派遣事業

失語症のある方が外出する際に同行し、コミュニケーションのサポートをおこないます。
まだ実施できていませんが、実現へ向け取り組んでいます。

失語症友の会

県内には失語症のある方たちの集まり「失語症友の会」があります。連絡先などは、下記のリンクをご確認ください。

この失語症者向け意思疎通支援事業は、まだ始まったばかりです。
皆さまと協力しながら作りあげていきたいと思います。
今後もご協力とご理解のほど、よろしくお願いいたします。

この事業に関するお問い合わせ

(一社)長野県言語聴覚士会 失語症者向け意思疎通支援事業 事務局

ishisotsu-shien@slht-nagano.org

※原則、メールでお願いいたします。それができない場合に限り、FAXでお受けいたします。

FAX送付先

長野中央病院 訪問リハビリテーション 言語聴覚士 広瀬宛
FAX:026-234-3509

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